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3. BBRの算出例(投手)

■ 投手のBBR例

ケース-1 2007年7月6日/日本ハム対ロッテ/ダルビッシュ投手の場合(BBR100.0)

完全試合やノーヒットノーランの場合、投手には100点がつきますが、それ以外でも非常によい投球をした場合には、100点になることがあります。
この試合、日本ハムのダルビッシュは、2回に1本ヒットを打たれ、死球を与えたものの、他の8回はパーフェクトに抑えて、2-0の完封でチームの勝利に貢献しました。
被安打1、奪三振10、与四死球1という、ほぼ完璧な投球で、BBRでは100点が出ています。

ケース-2 2007年5月2日/ロッテ対日本ハム/渡辺俊投手の場合(BBR97.6)

完封をした場合でも、BBRが100点にならないこともあります。
この試合、ロッテの渡辺俊投手は、被安打7、奪三振4、与四死球1で完封勝利を挙げました。しかし、BBRは97.6にとどまっています。

これは、この試合が序盤からロッテペースになったためです。3回以降1点ずつコンスタントに得点を積み上げていきました。
投手にとって比較的楽な展開の場合、100点を挙げるための条件が少し厳しくなります。

このような展開であっても、奪三振が多ければ評価が上昇しますので、渡辺俊投手がもし多くの三振を取っていたのであれば、あるいは被安打が少なければ、BBRが100点に届いた可能性はあります。
逆に、同じ投球内容であっても、1-0の投手戦だったような場合は、100点になっていました。

ケース-3 2007年8月26日/オリックス対楽天/金子投手の場合(BBR100.0)

絵に描いたような大量得点差の試合です。この試合で、オリックスの金子投手は完封。BBR100点を達成しました。
ケース-2の試合より点差が大きくついているので、これで投手が100点になるのが不思議な気がするかもしれません。

これを可能にしているのは、金子投手の成績のよさです。3奪三振と、三振こそ多くないものの、被安打4、与四死球1という、見事な成績でした。
このように、被安打数や与四死球数が極端に少ない場合は、試合の点差があっても、100点になる場合もあります。

ケース-4 2007年11月1日/中日対日本ハム/山井投手の場合(BBR99.8)

2007年日本シリーズの最終戦です。パーフェクト直前の山井投手をマウンドから下ろして、岩瀬投手を9回のマウンドに送った采配が、その後物議をかもした試合です。

山井投手は、8回までパーフェクト。奪三振6も、決して少なくはありません。
しかし、BBRは99.8であり、100点ではありませんでした。

これは、BBRの評価の中に、出場ポイントの評価があるためです。
パーフェクトに抑えてはいたものの、9回を投げなかったことで、出場ポイントの面では満点になりません。この結果、BBR99.8となりました。
ただし、完封が必須なのではなく、仮に9回2アウトまで投げてパーフェクトであれば、他の内容との合計によって、完封でなくても100点になった可能性はあります。

ケース-5 2007年4月19日/楽天対ソフトバンク/朝井投手の場合(BBR100.0)

中継ぎ投手が100点を獲得することもあります。
この試合では、3-0でリードした4回裏から、急遽マウンドに上がった朝井が、4回1/3を3安打7奪三振無四球の無失点に切り抜けて、勝利投手になりました。先発が打球を受けて降板した緊急登板ながら、素晴らしい内容でした。

中継ぎ投手のBBRが上がるには、いいピッチングをすることも必要ですが、このケースのように早く降板した先発を引き継いでロングリリーフした場合、ランナーがいる状況で見事に0点で切り抜けた場合等は、ことさら評価が高くなります。

ケース-6 2007年4月1日/阪神対広島/阪神投手陣の場合

現在多くの試合で、投手起用は継投となります。最も典型的なJFKで例を見ておきましょう。
この試合、阪神の先発小嶋が5回までを2点に抑え、4-2で後半に入りました。
ここからの4回を橋本健+JKFで1イニングズずつ繋いで、そのまま逃げ切り勝ちとなりました。阪神お得意の継投による勝利パターンです。

6回から投げた4投手のBBRは、橋本健:82.8、久保田:91.2、ウィリアムス:84.9、藤川:92.9と差があります。
これは、橋本健とウィリアムスには被安打があったこと、橋本健には奪三振がなく、久保田は奪三振2、ウィリアムスは奪三振1、藤川は三者三振だったこと、などによって差がついているのです。
三者凡退だった久保田と藤川に、成績のよいリリーフ陣の中でも、特にいいBBRが出ています(藤川にはセーブによる加点もあります)。

このように、単に0点に抑えればいいのではなく、ピッチングの内容がBBRに反映されます。
なお、9回を3三振で抑えた藤川のBBRがさらに上がるためには、ランナーがいる場面での登板、点差がほとんどない中での登板、もっと長い回を投げるなど、プラスアルファの活躍があった場合ということになります。

ケース-7 2007年7月26日/中日対阪神/藤川投手の場合(100.0)

抑え投手にも当然100点がつくケースがあります。
この試合、3-1でリードしていた阪神は、8回裏のマウンドに久保田を送ります。
しかし、この日の久保田は不安定なピッチングで、下位の打者につかまり、代打・立浪のタイムリーで1点差に迫られてしまいます。
さらに満塁のピンチが続き、2アウトまでこぎつけたものの、打順はウッズに回りました。

ここで藤川がマウンドに上がってウッズを三振に打ち取り、さらに9回にも森野、中村紀を三振に切って取るなど、パーフェクトなクローザーぶりを見せつけました。
この結果、BBRは100点。1点差、8回途中からの登板、ランナー満塁の状況と、いずれもリリーフ投手のBBRが高くなる条件を兼ね備えていました。

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